アスリートも
続けて飲みたい
『青汁飲料』

ALSO WANT TO DRINK ATHLETE "GREEN JUICE DRINK"

定期的にハードな運動をするアスリートにとって、効率よくエネルギーを使うことや、日々のコンディション調整はとても大切です。毎日3食の食事を摂った上でも、そのなかで必要な栄養素をバランスよく摂取するのは意外と難しいもの。そんなアスリートの補助食品として、青汁飲料を続けて飲むことには、どんな有用性が期待できるでしょうか。
実業団陸上部の栄養アドバイザーを努める酒井菊代さんにうかがいました。

01

パフォーマンス向上と
トレーニングの効率
アップの鍵は
『タンパク質』と『ビタミン』

THE KEY TO PERFORMANCE IMPROVEMENT AND TRAINING EFFICIENCY IS
"PROTEIN" AND "VITAMIN"

私たちの身体は、食物中に含まれる糖質、脂質、タンパク質からエネルギーを得て活動しています。これらの栄養素が不足すると、身体は自らの筋肉を分解してエネルギーを得ようとする性質があるので、“三大栄養素”である糖質、脂質、タンパク質は、絶対に欠かすことのできない栄養素です。アスリートにとって、筋肉を分解してしまうことはとてもダメージが大きいので、この“三大栄養素”を毎日きちんと摂る必要があります

そしてこれらの栄養素からエネルギーを作り出す反応に、たくさんのビタミンが関わります。中でもアスリートが特に意識したいのは、ビタミンB群です。糖の代謝にはビタミンB1、脂質の代謝にはビタミンB2が必要です。

また、ビタミンB群が不足すると疲れやすくなると言われています。スタミナをつけたい時にも糖質を多く摂ることが有効と考えられていますが、合わせてビタミンB群を摂ることでエネルギー代謝を促進し、さらに効率をアップすることが期待できます。ただ、これらビタミンB群は体内に貯めておくことができないため、毎日こまめに摂ることが大切です

瞬発力を高めるためには、まず筋力アップを目指したいところです。筋肉量を増やすには、重要な役割を果たすと考えられているのが、“体たんぱく合成”です。

たんぱく質の分解と合成に関わるビタミンB6は、たんぱく質を多く摂る人ほどたくさん摂りたいビタミンです。また、学習機能や運動機能などを司るドーパミンや、意欲や集中力、判断力を司るノルアドレナリンなど神経伝達物質の生成のためにもビタミンB6を不足しないように摂りたいものです。

そして、毎日激しいトレーニングを繰り返すアスリートは、一般の人よりも細胞の酸化、老化を促進させる“活性酸素”が増えやすくなっていることが多いです。抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEを積極的に摂取することで、細胞の酸化、老化の抑制が期待できると言えるでしょう。

02

コンディションを整える
『ミネラル』

"MINERAL" TO CONDITION THE CONDITION

体の半分以上を占めるのは水分です。水分はさまざまなミネラルを含んでおり、それらがバランスを保つことで筋肉の動きをスムーズにしていると考えられています。近年では脱水症状に対する意識は高くなっており、こまめな水分摂取などはずいぶんと浸透してきました。しかし水分を体内できちんと働かせるためには、体液に含まれるナトリウム、カリウム、塩素、マグネシウムといった電解質(ミネラル)が一定量必要です。運動中は、多量の汗とともに多くのミネラルが失われるのでしっかり補給することが大切です。

また、多くのアスリートが悩まされてるのが、血液中のヘモグロビン濃度が低下した状態。近年は“スポーツ貧血”と呼ばれることもある症状です。ヘモグロビンは赤血球中に含まれている成分で、その材料は鉄です。体のすみずみにまで酸素を運ぶ役目をしているため、濃度が低下すると持久力も低下し、スタミナ不足に陥ってしまいます。また、足裏に衝撃がかかることにより赤血球が破壊されヘモグロビンが失われたり、発汗によっても鉄分が失われます。さらに、タンパク質やビタミンCと一緒に摂ることで鉄の吸収を効率的にし、スポーツ貧血の対策として効果的と考えられています。

骨は毎日、新しい組織と古い組織が入れ替わることでその強度を保っています。筋肉収縮などに使うカルシウムが不足すると、筋肉は骨からカルシウムを補おうとする性質があるので、結果、骨密度が低下してしまうことになります。そうすると怪我のリスクも高まることになるのと同時に、他のケガも招く可能性も高くなると考えられます。鉄と同様、カルシウムも発汗によって失われるため、ケガの予防にたんぱく質と合わせてしっかり補給しておきたいところです。

神経伝達物質の合成に関わり、カルシウムを体内に運ぶのを助ける亜鉛は、新しい細胞を作る際に欠かせないミネラルです。新陳代謝が活発な時期や、筋肉・骨を作る時にはたくさんの亜鉛が必要となります。不足するとケガの回復が遅れる原因の一つともなります。一般的には普通の食事のなかで十分に摂ることができると言われていますが、もともと吸収率が約30%と低いうえ、食物繊維や他のミネラルとの競合でさらに吸収が阻害されることもあるため、近年ではやや不足気味の傾向があるようです。他のミネラル同様、亜鉛も発汗によって失われるのでアスリートは意識して摂取してほしい栄養素です。

ひとくちにバランスのとれた食事と言っても、年齢や性別、運動の強度などによって最適なバランスは異なります。まずは個人に合った食事がどんなものかをよく知り、普段の食事で足りないものは補助食品で補いましょう。青汁飲料のような補助食品ならどんなアスリートにもきっと助けになるはずです。

アドバイザー

酒井菊代(栄養士)

2007年より実業団陸上競技部をサポート。1500mからマラソン、駅伝などの種目をおこなう中・長距離チームの食事管理をしている。日々の努力が結果につながるようにとコンディション作りを支えています。また日々のごはんこそが、未来の自分を作くり、食事の仕方でカラダもココロも変わることを大切に思い小さな料理工房Pepinにて「大人の給食」をコンセプトにしたお弁当の販売や料理教室を開催。